家で焼肉を楽しむ!フライパンでできる美味しい焼き方のコツ

「家で焼肉を楽しみたいけれど、フライパンだとお店のように美味しく焼けない…」と感じたことはありませんか?実はちょっとした工夫で、家庭でもジューシーで香ばしい焼肉を簡単に味わうことができます。

この記事では現役の調理師監修で、フライパンを使った焼肉の美味しい焼き方のコツや家で焼肉をするときの注意点、フライパンの選び方まで詳しく解説します。

この記事で紹介するポイントを押さえれば、煙や後片付けの負担を減らしながらお店に負けない焼肉を自宅で手軽に楽しめます。焼き方・フライパンの選び方をチェックして、お家焼肉を楽しんでくださいね。

家で焼肉を楽しむ!フライパンでできる美味しい焼き方のコツ

フライパンを使って家で焼肉を楽しむ場合でも、少しだけ工夫するだけでグッとお店の味に近づけることができます。「肉が固くなる」「香ばしさが足りない」といった悩みは、焼き方や火加減、準備のポイントを押さえることで解消できます。

まずは家庭のフライパンで、一味違う焼肉に仕上げるためのコツをご紹介します。

コツといっても、どれもとても簡単です。ほんの少し手間を加えて、フライパンで美味しい焼肉を楽しみましょう。

お肉を焼く前は常温に戻しておく

冷たいお肉をそのままフライパンで焼くと、表面だけが早く焼けて生焼けになったり、焼きムラになりやすくなります。そのため、美味しくジューシーに仕上げるためには、焼く前にお肉を常温に戻しておくのがポイントです。

ただし、長時間の常温放置は菌が繁殖する原因となるため注意が必要です。室温が高い季節は30分以内、涼しい時期でも1時間を目安にし、直射日光の当たらない涼しい場所で常温に戻すようにしましょう。

安全面のためにも、戻したお肉は放置せず、すぐに焼くのがおすすめです。

フライパンをしっかり温める

お肉を美味しく焼くためには、フライパンを十分に温めてから調理を始めることが大切です。フライパンが冷えたまま肉をのせてしまうと、お肉がフライパンにくっついたり、せっかくの旨味が流れ出てパサついた仕上がりになってしまいます。

逆にフライパンをしっかり加熱しておくことで表面が一気に焼き固まり、旨みや肉汁を閉じ込めることができます。なお、温める目安は中火〜強火で1〜2分ほどで、手をかざしてしっかり熱気を感じられる程度でOK。

ただし温めすぎると焦げの原因になるので、加熱しすぎには注意してください。最初のひと焼きで焼肉の美味しさが決まるので、予熱の工程は必ず意識しましょう。

お肉の裏返しは1回だけにする

焼肉でやりがちな失敗が、何度もお肉をひっくり返してしまうことです。ついつい何度もひっくり返してしまいがちですが、頻繁に裏返すと表面の焼き固まらず水分や旨みが逃げてしまいます。

焼肉で美味しく焼くコツは、表面をしっかり焼いてから裏返すこと。最初に片面をじっくり焼いて焼き色がきれいについたタイミングで返すと、肉汁を閉じ込めたまま香ばしく仕上がります。

肉の縁に少し焼き色がついてきたら、裏返す頃合いです。お肉には必要以上に触れず、自分好みに育つのをじっくりと見守りましょう。

好みの焼き具合に合わせて火加減を調整する

お肉を美味しく焼くには、火加減が重要です。

しっかり火を通したい方は、中火でじっくり加熱することで中心まで均一に火が入ります。レア気味でも大丈夫な方は、強火で表面をサッと炙って焼き目をつけるだけで留めると、肉汁を閉じ込めたジューシーな味を楽しめます。

ちなみに私のおすすめは、強火で一気に焼き上げる方法です。香ばしさとお肉らしい風味が同時に味わえ、自宅でもお店のような仕上がりに感じられます。

ただし、この方法はお肉の鮮度が良い場合に限ります。また、豚肉や鶏肉は必ず中心までしっかり火を通すことが大前提なのでご注意ください。

余分な脂をペーパーで拭き取る

フライパンでお肉を焼くと、余分な脂が落ちず底に溜まってしまうので、キッチンペーパーでこまめに脂を拭き取りましょう。

そのまま焼き続けると煙が酷くなったり、油っぽさが強くなって味が悪くなることも。特に脂身の多い部位は焼いているうちに大量の脂が出てしまうため、合間でフライパンを拭くだけで風味が良くなります。

少しの手間で最後まで美味しく頂け、お家焼肉のクオリティがぐんと高くなるので、ぜひ実践してみてください。

部位に合わせて焼き方を工夫する

フライパンで焼肉をする際でも、部位に応じた適切な焼き方を意識するだけで、味がグレードアップします。

以下で主な部位ごとに簡単なコツをまとめたので、ぜひ試してみてください。

部位に合った美味しい焼き方のコツ
  • カルビ…脂が多いので強火でサッと。余分な脂が出たら拭き取る
  • ロース…強火で表面を一気に焼き、肉汁を閉じ込めるのがコツ
  • タン…薄切りは強火で片面数秒ずつ、サッと焼く。厚切りは中火で両面をじっくり。
  • 鶏もも肉…皮目から焼き始め、弱めの中火でじっくり火を通す
  • ミノ…中火でじっくりと時間をかけて焼く。頻繁に裏返してもOK
  • レバー…必ず中心までしっかり火を通す。中火で両面をじっくり焼く

美味しく焼くコツはフライパンに沢山のお肉を敷き詰めないこと。温度にムラが出たり、余分な脂で風味を損なう恐れがありますので、少しずつじっくり焼いてすぐに頂きましょう。

家で焼肉をする際の注意点

お家で焼肉を楽しむときは、美味しさだけでなく安全面や後片付け、匂い対策にも気を配ることが大切です。

以下のポイントをおさえて、焼肉の後に「やっぱりやるんじゃなかった…」というガッカリを減らしましょう。

安全で快適に焼肉を楽しむためには、臭い・煙・油に対する対策が必要不可欠です。しっかり備えて、焼肉後も臭いや汚れを残さないように準備しましょう。

事前にお部屋に臭い・油対策をしておく

フライパンで焼肉をする前に、お部屋の臭い・油対策をしておくと後片付けがとてもラクになります。

おすすめなのが、アルコールを含んだウェットティッシュなどで壁を軽く拭いておくこと。アルコールの揮発によって、油煙や臭いの付着を防ぐ効果が期待できます。焼肉後でもこの方法は有効ですので、ぜひお掃除に取り入れましょう。

ただし、壁紙の種類や材質によっては変色や劣化の原因になるため、目立たない場所でテストしてから行うことをおすすめします。

また、焼肉中は必ず油が飛び散るため、フライパン近くや汚したくない家具は、テーブルクロスや新聞紙で覆っておくと安心です。もし、床に油が落ちた場合は、フローリング用洗剤や重曹水を使って速やかに拭き取りましょう。

空気の対流を考えた換気をする

家で焼肉をするときは、空気の流れを意識した換気が重要です。

第一に、焼肉をする際はキッチンの換気扇が届く場所で行い、最初から「強」で回すのがベストです。

また、空気の流れが分散すると油煙が部屋中に行き渡ってしまうため、余計な対流を起こさないようにするのもポイント。

季節によっては辛いかもしれませんが、焼肉中はエアコンや扇風機を止めておくのも効果的です。

そして、空気清浄機の使用も控えましょう。油や煙を吸い込んでフィルターや内部を汚し、臭いや汚れの原因になることがあります。

油汚れは早めに拭き取って洗う

焼肉のあとは、フライパンや食器に付いた油汚れを早めに落とすことが大切です。油は時間が経つと固まって落ちにくくなり、洗剤でもなかなか落ちなくなります。

特にひどい油汚れの場合はキッチンペーパーで油を拭き取ってから洗うと、短時間でスッキリ落としやすくなるのでおすすめです。拭き取ることで、そのまま洗うよりも洗剤の使用量が減り、スポンジも汚れにくくなります。

なお、油が固まってしまったときにお湯で流すと一見きれいになりますが、排水溝内で油が冷えて再び固まり、詰まりの原因になることも。環境にも優しくないので、固まらない内にペーパーで拭き取ってから洗うのが良いでしょう。

焼肉に向いているフライパンはある?

お家のフライパンで焼肉を楽しむなら、フライパン選びにもこだわりましょう。

記事監修者の調理師いわく、テフロン加工(フッ素樹脂加工)のフライパンは避けた方が良いとのこと。

これは私自身の失敗談でもあるのですが、焼肉のように高温で長時間加熱を続けると、加工がはがれやすくなってフライパンの寿命を縮めてしまいます。

おすすめは、熱伝導率が高く蓄熱性に優れた鉄製フライパンです。鉄は一度温まると温度が下がりにくく、肉をのせてもキープできるため、表面を香ばしく焼き上げることができます。

また、使い込むほど油がなじみ、自然な焦げ付きにくさが生まれるのも魅力です。重くて手入れは必要ですが、焼肉のように「しっかり焼く」料理では、良い仕事をしてくれるでしょう。

【まとめ】フライパンでも十分に美味しい焼肉はできる。準備とコツをしっかりおさえよう!

フライパンでも、十分にお家焼肉は楽しむことができます。

そのためには、あらかじめ臭いや煙対策をしっかり行い、火加減や焼き方のコツ、油の扱い方をしっかりとおさえましょう。

少し意識するだけで、今までより美味しい焼肉になるはず。一人で、家族、友人と楽しめる焼肉を、ひと工夫して美味しいものにしてくださいね。

GYRO HOLDINGSでは、シーンに合わせた多彩な焼肉店を展開しています。ぜひ、お近くの店舗に足を運んでみてください。

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