「GYRO CONFERENCE 2019」を開催しました

 

GYRO HOLDINGS株式会社は2019年11月1日に設立し、帆を立てて出港しました。

「食で未来をつくる。」をミッションとした当社が思い描く未来がどんなものであるかをお伝えする場として、2019年11月29日に「GYRO CONFERENCE 2019」を開催。

当日はメディア・金融機関・ディベロッパー・取引先等、260名以上の方にお越し頂きました。

「大航海時代」をテーマに装飾 受付は港をイメージ

ご来場の皆さまへ船旅に出るパスポートをご用意

ウェルカムフードとして、卵や牛乳を使用していない100%植物性のヴィーガン・スイーツをご提供
(左:ALFRED TEA ROOM「カップケーキ」/ 右:Trueberry「豆乳フルーツサンドウィッチ」)

 

当日お伝えした内容をご紹介します。

1st Session:楠本修二郎より冒頭メッセージ

代表取締役 楠本修二郎

 ─「GYRO(ジャイロ)」という名前に込めた思い

1つは「ジャイロコンパス」、羅針盤のような会社でありたい。大きく社会が変化をしようとも、そこに不安を覚えるのではなく、現場の社員やアルバイトの皆さんと共に「食」の未来を新しく変えていく指針を示す役割を担おう、という思いを込めています。

もう1つは「ジャイロスコープ」、回転することで安定するというものです。日々お店で僕達はスタッフ一同懸命に働いています。そしてこれから先も新しくチャレンジを続けていきます。時には悩むかもしれないし、もがくこともあるかもしれないけれど、それも仲間と一緒に色んな方向に回転し続けることによって安定する、つまり幸せな未来を作っていけたらという思いを込めて「GYRO HOLDINGS」という社名にいたしました。

─ GYRO HOLDINGSのミッション「食で未来をつくる。」

2040年過ぎにはシンギュラリティが起こり、AIが人間の知能を超える日が来るのではないかと言われています。その先の未来がどんなものになるか、僕にも解りません。しかし、大航海時代のように「あの先にはインドっちゅうもんがあるらしいばい」と行ってみたらアメリカがあったと。「あっちに行ったら何かあるらしい」と憶測することは、僕らにも出来るんじゃないかと思います。私たちは「食」というものを大切にすることでミッションである「食で未来をつくる。」が実現できると信じています。

2040年、2050年に向けて大きく「食」の分野も変わって来ているということに対し、我々外食産業に携わる者同士でどういったことができるのか、「なぜ食は未来なのか」ということを一緒に考える一日にしていきたいと思います。 

2nd Session:楠本修二郎・花光雅丸によるトークセッション

両代表取締役によるトークセッション(左:花光雅丸、右:楠本修二郎)

 

GYRO HOLDINGSはこの8つの事業領域に取り組むことで「食で未来をつくる。」というミッションを実現していきます。楠本・花光は戦略の概要をこのように話しました。

GYRO HOLDINGSの事業領域

Well Being事業

ヴィーガンの市場はこの3年ぐらいでものすごく急伸していて2022年には250億円を超えると言われています。もちろん、オリンピックの前後で相当伸びると思っています。「⾝体にも⼼にもやさしい、これからの時代のファストフード」をコンセプトにした「Trueberry」というブランドを、現在3店出店しています。他に福寿園さんとサントリー食品インターナショナルさんのブランドである「伊右衛門」の飲食事業「伊右衛門サロン/カフェ」の展開や「発酵居酒屋5」や「フタバフルーツパーラー」等、Well Beingな業態をどんどん創っています。

食のアカデミー事業

日本の食は世界から評価されているのにも関わらず、Well Beingな在り方や経営手法など総合的に「食」の分野を教える場がないので、その場を創りたいと思っています。この思いは当社だけではないと思っているので、色んな方々と協業しながら創りたいというのが私たちの思いです。

ホテル/リゾート/リトリート事業

地方をどのように活性化させていくかというところは社会問題でもあり、裏を返せばビジネスチャンスです。インバウンドはこれまでの4倍の数がきます。きっと彼らは地方に向かうことになります。今のうちに地方における「経験価値」をどれだけ用意できるかというところが大切になってきます。GYRO HOLDINGSになったことで双方のノウハウを繋ぎ、プラットフォーム化を目指していきたいと思います。WIRED HOTEL ASAKUSAとsubLimeの分散型ホテルも連携させながらやっていくのもいいですね。

マーケットの広い分野にこそ斬新さを─お客様に選ばれる店舗であり続けるために

青山にあるすっぽん料理専門店「月輪」は、1日2組限定でご案内しています。専門店の少ない日本伝統の食材すっぽんを取り扱うことで、新しい「食」のシーンを提案したいという思いから始まりました。

六本木にある中華料理店「虎峰」は「なぜ中華は大皿で円卓なのか」という疑問から発想を転換し、カウンターかつ小皿で30品以上のバリエーション豊かな料理をご提供しています。食器にもこだわり、有田焼や明治の後期から昭和初期のものもあります。また、寿司業態「まぐろ人」では、日本の文化である寿司を日本国内はもちろん、今後は海外にも拡げたいと思っています。多種多様な店舗を展開していますが、その中でも、寿司・焼肉・中華料理など、マーケットの広い分野で今までにないようなお店を創っていきたいと考えています。各ブランドを確立させ、あらゆる顧客層にリーチする価格設定により、全てのお客様に満足して頂ける店舗を広く持つことで、唯一無二の会社になれると信じています。(現在は1品300円から50,000円まで様々なメニュー・店舗の展開をしている)

コラボレーションが進む場に

外食の分野は特に「人手不足」と言われています。しかし一方で全く異なる業種に従事しながら「食を仕事にしたい」という声も増えてきているので、そのあたりの流動をうまく高めながら協業出来る仕組みをつくりたいですね。「競合」をつくるのではなく、GYROは多くのステークホルダーの皆さまに共感していただき「コラボレーションが進む場所」になっていけばいいなと思います。

3rd Session:「食の未来をつくる共創プロジェクト」

GYRO HOLDINGS取締役の中村からは、「食のプラットフォーム事業」と「食のファンド / インキュベーション事業」について、以下のように話しました。

取締役 中村英樹

 

外食産業の課題として初期投資が掛かり、資金調達に苦労することが多くあります。また、経営・運営ノウハウに関してトータルでサポートしてくれる企業などがないことも課題であると感じていました。

この課題を解決することで、沢山のアイディアがカタチになり、色んな人が挑戦しやすい環境となり、イノベーションが起き、この外食産業がより一層魅力的な産業にしていきたいと考えています。具体的には、以下3つのプロジェクトを検討しています。

1. 社長 100人プロジェクト:「独立支援制度」のスキームを更にブラッシュアップし、子会社の社長を含め、まずは100人の社長をつくる

2. 資金調達プラットフォーム:外食産業でテクノロジーを活用し、資金調達の新しいプラットフォームをつくる

3. GYRO FUND:食産業の中で1番お金が集まって、1番夢を持った若者たちが集まる。そしてその若者達を1番成長させていけるようなファンドをつくる

※開始時期等はプレスリリースにて発表致します

4th Session:「スタッフのシゴトを中心に世界をつくる」

GYRO HOLDINGS 執行役員の田口からは、「食」の第一線を支える仲間を取り巻く環境について、以下のように話しました。

執行役員 田口弦矢

 

オペレーション業務に関わるプラットフォームやツールが乱立し「無理ゲーの世界」、つまりはクリア不可能なゲームの世界、になってしまっていると感じます。全てを使いこなすのは到底無理な話です。では、我々はどうしていくのか。

「コミュニティ」を大切にしている会社であるので「コミュニティが中心となるツール」への投資をしていきます。基本方針として、我々自身が共同研究に取り組みツールを作る側として一緒に開発を進めて行きたいと思っています。

現在「WIRED SHIBUYA」にて色々な実証実験も始めています。私たち自身がオペレーションやシステム開発とセットになり、実験して業界にシェアして「こんな形があるのではないか」「次世代はこんな働き方がある」と、シゴトの新しい定義をしていきたいと考えています。そして、スタッフの皆さんが、お客様との時間をより大切に出来る仕組みを整えていきたいと思います。

※開始時期等はプレスリリースにて発表致します

 

会の最後には「Musical Diner※」の皆さんがサプライズで登場!

ご来場の皆さまに店舗における新しいサービスの形を体感して頂きました。

※日本各地の公共空間を舞台にイマーシブ(没入)型コンテンツを展開するエンターテイメント集団「Out Of Theater」と、カフェ×エンターテインメントを仕掛ける「WIRED SHIBUYA」のコラボレーション企画。

詳細はプレスリリースをご覧ください。

 

 

GYRO HOLDINGSは未だ見ぬ「食」でつくる未来を求めて出航したばかり。

「Food Innovation Company」として外食産業を牽引し、あらゆるステークホルダーの皆さまの幸せに貢献していきます。

是非、ご期待ください。

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